テーマ:味蕾(みらい)/
巻頭のひとこと
同じ景色を見ても、同じ音を聞いても、
人が感じる世界はひとつとして同じではありません。
食べるときもきっとそう。
誰かと同じ料理を食べていても、
「おいしい」という感情の立ち上がり方は人の数だけ違うはずです。
その違いを生み出している小さな小さな器官に、
今日の感謝の正拳突きを。/
今月の感謝対象:味蕾(みらい)

舌の表面にひっそりと並ぶ、小さな小さな粒。
それが味を感じるセンサー、味蕾です。
ひとつの味蕾の中には、50から100個もの味細胞が詰まっています。
甘味・塩味・酸味・苦味・うま味——
それぞれの信号をキャッチし、
脳へ「味のメッセージ」を送る役割を担っています。
食事のとき、味蕾はまるで
“人生のキーボード”のように働いてくれています。
甘さに安心し、ほろ苦さに思い出がよみがえり、
酸っぱさに目が覚め、うま味に満たされる——
一つの料理の中で、味蕾は幾度も感情のスイッチを押しています。
そして意外なことに、味蕾(味細胞)はとても短命です。
細胞の寿命はおよそ10日ほどと言われ、
私たちが味を楽しみ続けられるのは、
味細胞が絶えず生まれ変わり続けているからです。
食べることは、ただ栄養を摂る行為ではありません。
味わうことは、生きていることそのものに近い営み。
その“喜びの入口”を開いてくれる味蕾に、
今日はそっとありがとうを贈りましょう。/

今月の問いかけ
最近「おいしい」と感じた瞬間を、ひとつ思い出してみてください。
それは味だけではなく、思い出や人や時間とつながっていませんでしたか?
その感情の扉を開けてくれた味蕾を、静かにねぎらってみましょう。/
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