テーマ:舌
巻頭のひとこと
人生の残りがあとどれだけあるかわかりませんが、これまでとこれからの毎日、感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいと思っています。感謝の正拳突き(ハンターハンターより)のように、日々の小さな感謝を書き留めていく。それが誰かの励みや心の平穏につながれば嬉しいですが、あまり期待せず、ただ自分の心を確かめるように続けています。
今月の感謝対象:舌

私たちは毎日あたりまえのように食べ、話し、笑っています。けれど、その裏で小さな舌がどれだけ働いているかを考えたことはあるでしょうか。目に見えにくいけれど、日々の暮らしの質を大きく支えてくれている存在。今回は「舌」に感謝を贈りたいと思います。
舌は、私たちの体の中でもとても器用な存在です。
柔らかくもしなやかに動き、食べ物を歯の方へ運び、噛んだものを飲み込みやすい形にまとめてくれます。
さらに、甘い・しょっぱい・苦い・すっぱい・うまみ――味を感じるセンサーとして、食べる喜びを彩ってくれます。
数字で考えると、その働きは驚くほど多彩です。
一説によると、私たちは一日に約500回も嚥下(飲み込み)をしているといわれています。舌はそのたびに、まるで舞台裏の黒子のように静かに動き、食事や会話を自然に成立させています。
また、言葉を話すときも舌の役割は欠かせません。
「さ」「た」「ら」など多くの音は、舌が歯や上あごと触れ合うことで生まれます。もし舌がなかったら、私たちは想いを伝えることさえ難しくなってしまうでしょう。
食べること、話すこと、そして味わうこと。
そのすべてに関わり、毎日休むことなく働き続けている舌に、改めて「ありがとう」を伝えたいと思います。

今月の問いかけ
今日、あなたが「ありがとう」と言いたい体の一部はどこですか?
目立たずとも、確かに支えてくれている小さな働きに気づき、そっと記録してみましょう。
参考:
C.S.C. Lear.et.al
The frequency of deglutition in man
Archives of Oral Biology
Volume 10, Issue 1, January–February 1965, Pages 83-99.
#口腔ケア #デンタルケア #小さな歯ブラシ #コンパクトヘッド #歯ブラシ選び #歯ブラシ交換 #交換目安 #正しい磨き方 #口臭ケア #月刊おくちレター


