テーマ:入れ歯
巻頭のひとこと
「失う」という出来事は、どこかで「終わり」のように感じられます。
けれど本当は、そこから先をどう生きるかという、もうひとつの物語の始まりなのかもしれません。
歯を失うことも、そのひとつ。
そしてその先に、静かに寄り添う存在があります。

今月の感謝対象:入れ歯
入れ歯は、失ったものを“元に戻す”道具ではありません。
むしろ、これから先も食べて、話して、生きていくための装置です。
最初は少し違和感があって、うまく噛めなかったり、言葉が出にくかったりすることもあります。
それでも、少しずつ。噛み方を覚え、話し方を整え、身体の一部のようになじんでいく。
入れ歯は、完成されたものではなく、使いながら一緒に育っていく存在です。
やがてそれは、食卓に戻るきっかけになり、誰かと笑う時間を取り戻し、もう一度「おいしい」と言える日常を支えてくれます。
見た目以上に、目に見えないものを回復させているのかもしれません。

今月の問いかけ
今、あなたのまわりに、入れ歯を使っている方はいませんか?
あるいは、これから使うかもしれない未来の自分を、少しだけ想像してみてください。
それは「不便なもの」でしょうか。それとも「もう一度取り戻すための相棒」でしょうか。
使いこなすことで、世界はもう一度、ひらけていきます。
食べることも、話すことも、あきらめなくていい。
その可能性をそっと支えてくれる入れ歯に、今月も静かな感謝を。
#デンチャー #入れ歯 #BOC
